VTR250キャブモデルのシート張替え方法
はじめに
今回はVTR250のキャブモデルのシートの張替えに挑戦します。
シートが破けてしまったり、社外製のタックロールシートなどにしてみたいときにぜひ自分でシート交換チャレンジしてみましょう。
自分も最近VTR250を個人売買で手に入れたのですが、シートが白いのがあまり好みではなく、汚れなども目立ってきていたので張り替えようと思います!
自分も初めてではありますが、同じ作業をしてみたい方のために備忘録的に残しておきますので参考にしてただけると嬉しいです。
今回はキャブモデルのシート交換の解説ではありますが、最近のFIモデルの手順もそんなに変わらないはずです。
準備するもの
工具
VTR250の初期型はテールカウルとシートが一体型になっているので、工具をつかって 外す必要があります。以下の2つがあればテールカウルを取り外せます。
- プラスドライバー
- 10ミリのレンチ
張り替えるシート
今回はNTBというメーカーののCVH-58というものを購入しました。
3500円程度とそんなに高くなく、シボ加工がされているので少し滑りにくくなっているのでこれを選びました。
他にもタックロールシートや茶色いシートなども売っているので色々探してみるのもいいと思います。
ただシンプルで値段重視なのであればこのCVH-58はおすすめです!
タッカー
自分はSUNUP製のタッカーが家にあったのでこちらを利用します。
横幅12mmの長さ6mmのT3-6Mという芯を利用します。
(こちらの記事でおすすめされていたので参考にさせていただきました
この芯が利用できるタッカーを用意すると良いと思います。
今から用意する場合には同じ記事で紹介されていたダイソーの工作用タッカーがよさそうです。
防水ビニール
今回は既に貼ってあるものをそのまま使い回します。
300円くらいで購入できるのでビニールが劣化してしまっていそうならば買っておいたほうが良いでしょう。
作業手順
VTR250のシートは車体左横にある鍵穴にキーを差し込んで回しながらシートを上に上げると取り外すことができます。
結構時間がかかる作業なのでシートだけ家の中に持ち込んで作業するのがおすすめです。
1. テールカウルを外す
まずはテールカウルを外していきましょう。
外す箇所は下の画像を参考にしてください。
必要なもので挙げていた工具類はここですべて使用しますのでドライバーとレンチを使って丸を書いた部分のネジをすべて取ると、テールカウルを取り外すことができます。
取り外したネジは一箇所にまとめておくのがおすすめです。
プラスのネジはすべて同じ規格のようだったので、位置まで覚えておかなくても大丈夫です。
2. 既存のシートを剥がす
テールカウルを外すことができたらシートの裏側にあるタッカーで留められた芯をすべて取り除きます。
外すときはタッカーの裏側を使うか、マイナスドライバーをタッカーの芯の間に差し込んでグリグリするととれやすかったです。
自分の場合は前の所有者が闇雲にタッカーで留めたあとがあり外すのがめちゃくちゃ大変でした、、
タッカーの芯がすべて外し終わったら一番上のシートを外していきましょう。
もし防水ビニールを使い回す人がいたら透明ビニールの部分が剥がれないように一番上のシート部分だけを外すようにしてください。
3. 防水ビニールを被せる
もし防水ビニールを使い回す場合にはこの手順はスキップして大丈夫です。
そもそもなぜ防水ビニールが必要なのかと言うと、一番上のシート部分が濡れたときにその下まで染み込んでいきシートを形作っているウレタン部分にまで染みてしまうようになっています。
このウレタンはスポンジのようなもので一度水を吸い込んでしまうと乾かすのがめちゃくちゃ大変なので、ウレタン部分が濡れてしまわないように防水ビニールをかけています。
ウレタン部分がだいたい覆いかぶさるように防水ビニールを被せることさえできれば特に付け方や裏表などはないです。
自分も今回使いまわしてしまいましたが、防水ビニールを被せ終わった状態が下の感じになります。
4. シート合わせ&仮止め
次にシート合わせを行っていきます。
今回は専用品のシートを買っているので、形に合わせて縫い目があると思うのでまずは大体の位置で合わせていきます。
今回使っているCVH-58というシートの場合だと大体下のような感じでまず被せられていればOKです。
大体の位置決めが完了したら、早速仮止めを行っていきます。
基本的には前後から留めていくのがセオリーなので、後ろ側、前側の順番で留めていきます。
タッカーを使うときは、シートに強く押し当ててた状態でレバーを握るようにしてください。
そうしないと芯が浮いているような感じになってしまいあまり綺麗でないし強度もでなくなってしまいます。
割とタッカーのレバーも固めなので根気強く進めていきましょう。
上の画像のように、上下2箇所を留めました。
もし違うと思ったらもう一度やり直すのも全然良いと思いますので進めていくうちに違和感を覚えたら手戻りする勇気も必要です。
5. 本留め
ここからが本番です。
VTR250はシートの形状的にきれいに貼るのが大変と言われています。
自分なりのコツをお伝えしますが、割と感覚的なところで自分も修正したりしたのでシートのシワの状態などを見ながら適宜修正してみてください。
① シート前方を留める
まずはシート前方を斜め前に伸ばしながら留めていきます。
シートの前の方を伸ばすと、シート側面の前の方がピンと貼ってくると思うのでその伸ばした状態でタッカーで留めましょう。
引っ張りながら留めるというのが難しいですが、ここの張り具合が最後のシワの少なさに大きく影響していきます。
② シート後方を留める
先ほどと同じ要領で、シート後方も伸ばしながら留めていきます。
この時点でシートの横の部分にあまりシワがない状態がベストです。
座面のシワはまで気にしなくて大丈夫です。
③ シート側面を留める
次にシートの横を留めていきます。
ここももちろん引っ張りながら留めるのを忘れないようにしてください。
1~3で留めた箇所でシワの感じがほとんど決まってしまうので、ここの時点で大きくシートが波打ってしまっているなどの状態でしたら一旦芯を取り除いてもう一度やり直すのをおすすめします。
見た目あまり気にしない方は次に進んでしまいましょう。
全体的に留めていく
ここまでできたらあとはシート周辺をまんべんなくタッカーで留めていきましょう。
このときは引っ張りながらでなくてもほとんど今まで留めた部分でシートが支えられていると思うのでそのまま留めてしまって大丈夫です。
それよりも、ちゃんと押し付けながら留めないとタッカーを打ち損じてしまうので注意しましょう。
完成&まとめ
上の画像のような感じで完成しました!
自分の技量不足もありすこし座面にシワが残ってしまいましたが、個人的に出来栄えとしては満足だったので許容範囲としました。
ここまでだいたい2時間弱くらいはかかりました。
バイク整備のプロでもなんでもないのですが、素人でもシート張替えはできるのでぜひチャレンジしてみてください!
逆に完璧な品質求めるのであればシートごと変えてしまうか、バイク屋さんにお願いするのが無難です。
他にもVTR250のカスタム記事を投稿しているのでぜひ読んで頂けると嬉しいです!
お読み頂きありがとうございました。