レポート

【参考書なし】電気工事士2種に独学で最短合格した勉強法|過去問とYouTubeだけでいけた話

ekkun

電気工事士2種、気になりません? 僕はずっと気になってました。

べつに電気工事の仕事がしたいわけじゃないんです。
ただ「持ってると便利らしい」「国家資格のわりにわりと取れるらしい」「DIYの幅がめちゃくちゃ広がるらしい」っていうフワッとした噂を聞くたびに、あー取りたいなーと思いつつ何もしない、というのを2年くらい繰り返していました。

重い腰を上げて受けてみたら、参考書なし・費用2万円・勉強時間80時間未満で一発合格できたので、その全記録を残しておきます。

この記事では、第二種電気工事士の筆記(CBT)から実技まで、いかにサボりつつ合格ラインを突破したかを全部書きます。
費用もメルカリを駆使して半額以下に抑えたので、「とにかく安く・早く・ラクに取りたい」という人にはわりと参考になるんじゃないかと。

ちなみに筆者はITエンジニアで、電気の専門知識はゼロ。
中学のオームの法則がうっすら記憶にある程度のスタートです。

そもそもなんで電気工事士2種を取ろうと思ったのか

きっかけは「古民家リノベ」への憧れです。

将来、ボロい古民家を買ってDIYでリノベーションしたいなーという夢がぼんやりあって。でも電気工事って、無資格でやると法律違反なんですよね。
コンセント1個つけるのもアウト。壁のスイッチ交換すらダメ。

それならもう取っちゃおうと。

あとは単純に、エアコンの取り付けとか自分でできたらかっこいいし、持ってると何かと便利な資格だっていう話を聞いて。
いわゆる「持っといて損はない系」の筆頭格みたいな存在ですよね、電気工事士2種って。

受験資格もなくて誰でも受けられるし、合格率も筆記が60%前後、実技が70%前後と、国家資格の中ではかなり取りやすい部類。
これはやるしかないでしょう。

電気工事士2種の試験ってどんな感じ?ざっくり解説

知ってる人は飛ばしてください。

第二種電気工事士の試験は大きく2つに分かれています。

学科試験(筆記/CBT): 4択のマークシート形式で全50問、100点満点中60点以上で合格。つまり30問正解すればOKです。現在はCBT方式(パソコンで受ける形式)が主流で、自分の都合のいい日程を選んで受験できます。

技能試験(実技): 事前に公表された13問の候補問題から1問が出題され、40分以内に実際の電気工作物を作り上げます。欠陥が1つでもあると不合格という、わりとシビアな試験。

ポイントは、学科が受かってからじゃないと技能試験に進めないこと
。でもCBT方式だと筆記試験を早めに受けられるので、技能試験までの準備期間が2ヶ月くらい確保できます。

この「2段階構造」をうまく使うのが最短合格のカギです。

【筆記試験編】参考書は買わなくていい。過去問が最強の教材

さて、ここからが本題。

ネットで「電気工事士2種 勉強法」と検索すると、だいたい「まずは参考書を買いましょう」って書いてあります。でも僕は参考書を1冊も買っていません。

なぜか。この試験、過去問から約8割が出題されるから。

つまりほぼ暗記ゲーです。
過去問をぐるぐる回すだけで、合格ラインの60点には十分届く。参考書で基礎知識をインプットする時間がもったいないんですよ。

STEP1:過去問をダウンロードする

公式の電気技術者試験センターが過去問と解答を無料で公開してくれています。まずはこれをダウンロードしましょう。紙に印刷してもいいし、タブレットやPCで見るだけでもOK。

https://www.shiken.or.jp/construction/second/qa

過去問を「解くための問題集」としてじゃなく、「最高の参考書」として使う。この発想の転換が大事です。

STEP2:最初は何もわからずにほぼ勘で解く

いきなり過去問を解きます。知識ゼロで。

「いや、何もわからんのに解けるわけないだろ」って思うでしょ? 大丈夫、4択なんで。適当にやっても確率的に50問中12〜13問は当たります。20-25点くらい。

この「まず解いてみる」っていうのがめちゃくちゃ大事で、最初に全体像を把握できるんですよね。
「あ、こういうジャンルの問題が出るのね」「記号を覚える系が多いな」「計算は数問しかないじゃん」みたいな。

STEP3:還電工の解説動画を見る

YouTubeで「還電工」というチャンネルが、過去問の解説をめちゃくちゃ丁寧にやっています。
自分が短期間の勉強期間で一発合格できたのはこの動画のおかげです。
本当にありがとうございました。

過去問を1年分解いたら、そのままこのチャンネルの解説を見る。「なるほど、この記号はこういう意味か」「この計算はこうやるのか」っていうのが理解できるようになります。

参考書を読むより断然ラク。だって見てるだけでいいから。
この「過去問を解く→解説動画を見る」の流れで、1年分あたり2〜3時間くらい。

STEP4:3〜4年分を2〜3周する

あとはこれを繰り返すだけ。

3〜4年分の過去問を2〜3周すると、だんだん点数が上がっていきます。
1周目で30点だったのが、2周目で60点、3周目で80点みたいなイメージ。
しかも過去問もさらに過去の問題からほとんど出題されるのでだんだん見たことある問題しかなくなってきます。

暗記ものって、最初はキツいけど反復すると急に定着するフェーズがくるんですよね。あの「急に分かり始める瞬間」がけっこう気持ちいい。

計算問題はどうする?

正直、計算問題は全体の5〜6問程度しか出ません。

中学の理科でやったオームの法則(V=IR)とか、ちょっとした回路図の計算が出るんですけど、50問中30問正解すれば受かるので、計算問題は最悪全部落としても他でカバーできます。

もちろん解けるに越したことはないですけど、計算が苦手な人は「記号の暗記」と「施工方法のルール」に全振りしたほうが効率いいです。
配線図記号だけで例年10問(20点分)、器具・材料・工具で13問(26点分)出るので、ここを固めれば暗記だけで46点分カバーできます。

CBT当日の感想

本番、マジでほぼ過去問でした。

「これ見たことあるやつ!」の連続で、自己採点では50問中47問正解。ミスは3つだけでした。

正直、やりすぎたかもしれない。でもサボりたいがゆえに効率を追求した結果がこれだと思うと、なかなか良い勉強法だったのかなと。

筆記試験の勉強期間まとめ

  • 勉強ペース: 週2〜3回
  • 期間: 約1.5ヶ月
  • 使った教材: HOZANの過去問(無料)+ 関電工のYouTube(無料)
  • 費用: 0円

筆記の勉強にかかったお金、0円です。令和の独学最強伝説。

【技能試験編】YouTubeの見よう見まねで乗り切る

CBT方式で学科を早めに受験すると、技能試験まで約2ヶ月あります。
この期間だけで十分いけました。

未経験だと実技は資格の予備校みたいなの通う人もいますが全然行く必要ないです。
ひたすらYoutubeを見ながら見よう見まねで反復し続ければ問題ないです。

技能試験の仕組み

候補問題が13問、事前に公表されます。
本番ではこの中から1問がそのまま出題される。

つまりこれも暗記ゲー……と言いたいところですが、実技はさすがに手を動かさないとダメです。ただ、出る問題が分かっている以上、対策はめちゃくちゃ立てやすい。

まずは複線図を書けるようになる

技能試験の最初のステップは「複線図」です。

問題用紙に書いてある単線図を、自分で複線図に書き直してから作業に入ります。
試験時間は40分しかないので、複線図に5分以上かけたら厳しい。

理想は5分以内に全候補問題の複線図が書けること。
複線図は暗記するんじゃなくて書けたほうがいいです。

HOZANのYouTubeチャンネルで、13問すべての解説をしてくれています。
まずは候補問題をダウンロードして、動画を真似しながら複線図を書く練習をひたすらやりましょう。

各機材の施工方法を動画で覚える

ランプレセプタクル、引掛シーリング、コンセント、スイッチ……技能試験で出てくる機材はそれぞれ施工方法があります。

これもHOZANのチャンネルで全部解説されているので、動画を見ながらその部分だけ実際に手を動かしてみる。最初は見よう見まねでOK。

ここで重要なのは、「1つ1つの機材の施工を確実にできるようにする」ということ。候補問題を丸暗記するより、個々の施工スキルを身につけるほうが応用が利きます。

道具とケーブルはメルカリで買った

さて、技能試験の準備でネックになるのが費用です。

工具セット+練習用ケーブル・器具を新品で全部揃えると、だいたい2.5-3万くらいかかります。地味に痛い。

僕はここもケチりました。メルカリで中古のセットを約1万2千円で購入。

試験が終わったあとに出品する人が多いので、時期が合えば状態のいいセットがけっこう出回っています。工具は使い回しが効くし、器具もそのまま練習に使えます。

ケーブルは1周分まるまるは買いませんでした。
正直なくても複線図の練習と各機材の施工練習さえしっかりやれば大丈夫だと思います。ただ、不安な人は1周分あったほうが精神衛生上いいかも。

試験1週間前の追い込み

1週間前になったら、ケーブルを実際に使って「特に難しい」と思った候補問題を完成まで作りきります。

全13問をフルで作る必要はないです。時間的にもケーブル的にも。

自分が苦手だなと思った問題を2〜3問ピックアップして、本番と同じ40分の制限時間で通しでやってみる。
これで「あ、間に合うな」という感覚を掴めれば、当日も落ち着いて臨めます。

技能試験で気をつけるべきこと

技能試験は欠陥が1つでもあると不合格です。
時間内に完成させることはもちろん、以下のポイントは特に注意してください。

  • 被覆の剥きすぎ・剥き不足: 芯線が見えすぎたり、逆に被覆が残りすぎたりするとアウト
  • 輪作りの向き: ランプレセプタクルのネジに巻きつける方向を間違えるとアウト
  • リングスリーブの刻印ミス: 電線の太さ・本数に応じた正しい刻印を打つ必要がある
  • 施工条件の見落とし: 問題文に書いてある条件をうっかり見逃すパターンが意外と多い

欠陥の判定基準は電気技術者試験センターのサイトに載っているので、事前に目を通しておくといいです。

ただし、時間が結構シビアなので欠陥を怖がってスピードが落ちて完成できないみたいなケースのほうが多い気がするので細かいことを気にしないマインドも重要です。

技能試験の勉強期間まとめ

  • 勉強ペース: 週2-3回
  • 期間: 約2ヶ月
  • 使った教材: HOZANのYouTube(無料)+ 候補問題PDF(無料)
  • 工具・材料費: 約12,000円(メルカリ)

トータルでかかった費用

項目金額
筆記試験の教材(過去問+YouTube)0円
技能試験の工具+練習材料(メルカリ)約12,000円
受験料(学科+技能)9,300円
合計約21,300円

参考書を買って、新品の工具セットを揃えて……ってやると4〜5万円コースになるので、半額以下で済みました。
浮いたお金で美味しいものを食べましょう。

最近受験料が上がったらしいので、余計に一発合格したいですね。

最短合格のためのロードマップ【まとめ】

ここまでの内容を時系列でまとめます。

【学科試験まで:約1.5ヶ月】

  1. 過去問をダウンロード
  2. まず1年分を解いてみる
  3. 関電工のYouTubeで解説を見る
  4. 上記を3〜4年分、2〜3周繰り返す
  5. CBT受験 → 合格

【技能試験まで:約2ヶ月】

  1. メルカリで工具+材料を調達
  2. HOZANのYouTubeで候補問題の複線図を書く練習
  3. 各機材の施工方法を動画を見ながら練習
  4. 試験1週間前に、苦手な問題を40分で通し練習
  5. 技能試験 → 合格

トータルだと期間としては約3.5ヶ月。
毎日ガリガリやってたわけじゃなくて、週2〜3回の仕事終わりとたまに土日も使う程度のペース。社会人でも勉強漬けでもなく全然いけます。

ぶっちゃけ、電気工事士2種って取る価値ある?

「そこまでして取る意味あるの?」って思う人もいるかもしれません。

個人的には、めちゃくちゃあると思っています。
まず、一生モノの資格です。更新も講習もなし。一回取ったらずっと使えます。

そしてDIYの幅がめちゃくちゃ広がる。コンセントの増設、スイッチの交換、照明器具の取り付け、ブレーカーの交換、さらにエアコン設置まで……これが全部自分でできるようになります。
業者に頼むと1回あたり数千円〜数万円かかるので、長い目で見たら受験料なんてすぐ元が取れる。

あとは単純に、自分の家の電気系統が「見える」ようになるのが面白い。
分電盤を開けて「あ、このブレーカーはこの部屋のやつね」って分かるようになると、ちょっとした電気のトラブルも自分で対処できるようになります。

エンジニアとしても、ハードウェア寄りの知識が増えるのは悪くないですしね。

取得を迷っている人は、とりあえず申し込んでみてください。
締め切りが来ると「やるしかない」モードに入れるので。

さいごに

電気工事士2種は、「がんばって勉強する」タイプの資格試験じゃないです。

「いかに効率よく、最低限の労力で合格ラインを超えるか」というゲームだと思ってやると、意外と楽しいし、あっさり受かります。

参考書は要りません。お金もそんなにかかりません。
必要なのは過去問とYouTubeと、ちょっとの根気だけ。

この記事が、これから電気工事士2種を目指す人の背中を少しでも押せたら嬉しいです!

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20代のITエンジニアです! レビュー、ライフスタイル、テック、DIYなどワクワクするものをお届けします! ものづくり仲間はいつでも募集中なので、気軽にXのDMください!
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