灯油をこぼした匂いを消す方法
購入した灯油を車で運んでいるときにフタが外れて車内にこぼれてしまったり、移し替えるとき服や手にニオイがついてしまうと大変です。
灯油の独特な刺激臭は、石鹸や洗剤で洗ってもなかなか落ちないし、場所によっては何日、何ヶ月も残ってしまうことがあります。
その灯油の匂い、実は身近にあるグッズで解消できるんです! 灯油の匂いの消し方の手順を、それぞれ解説していきます。
灯油の臭いって有害?爆発や引火の危険性は?
灯油の強い臭いは「人体に有害なのでは……」と不安になりますよね。
確かに、灯油はシンナーと同じ有機溶剤の一種であり、密閉された空間で蒸気を吸うと頭痛・貧血・吐き気・息苦しさ・くしゃみ・咳などの症状が出ることがあります。しかし、高濃度の蒸気を長時間、大量に吸い続けない限りは、直ちに危険というわけではありません。
それでも、体の小さい子どもへの影響は大人より増すので、小さなお子さんがいるご家庭では灯油の取り扱いに注意しましょう。
また、灯油をこぼしたら、ガソリンのように何かの拍子で火がついて爆発したり火事になるんじゃない……? と思われるかもしれません。しかし、ガソリンと灯油は燃えやすさが全く違います。
空気と混ざった時に火をつけて燃える温度を「引火点」といいます。この引火点、ガソリンは-40度、灯油は40度と、大きな差があります。
ガソリンは揮発性が高く、すぐ蒸気になるため、火種があると一瞬で燃え上がります。それに対し灯油は揮発性も引火点が低いので、ガソリンのようにすぐさま燃えません。もちろん注意するに越したことはないので、こぼした付近では火を使わないのが一番!
もし灯油をこぼしてしまっても、慌てず、次に紹介する方法を試してみてください。
灯油をこぼしたらすぐに対処する!
灯油をこぼしてしまった時には、まずは灯油自体を取り除く必要があります。
取り除く際には、エタノールで濡らしたタオルなどで灯油のついた箇所を 優しく叩くようにして灯油を吸い出していきましょう。
その後、風通しの良い場所に置いておきます。 灯油は風通しの良い場所に置くことで、蒸発させることができます。
また、水ではなくエタノールを使用するのは、 エタノールには油を浮かせる性質を持っているためです。
そのため、灯油をこぼした場合には、エタノールを使用して除去します。
灯油の臭いの消し方
車でこぼした場合
車内で灯油をこぼした際には、窓を開けて換気を行い、先に説明した2ステップを行ってください。
レザーシートについてしまった場合でも、基本的にはエタノールを使用して問題ないですが、心配な方は目立たない箇所でエタノールによるシミがつかないか確認するといいでしょう。
玄関(タイル)でこぼした場合
玄関で灯油をこぼした場合には、少量であれば換気するだけで蒸発して綺麗になります。
しっかりと拭き取りが必要な場合は、新聞紙を広げて吸わせる方法が最もシンプルです。(新聞紙で擦ると汚れてしまうので、擦らないようにしてください)
部屋でこぼした場合
室内でこぼした場合も換気した状態で、先の2ステップを行ってください。
拭き取る際にフローリングのワックスが取れてしまった際には、塗り直しをする必要があります。カーペットや服についてしまった場合も同様にコツコツと灯油を吸い取るようにしましょう。